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易占いについて

 
占いの起源
 

約6000年の昔、中国伝説の半神半人の伏義という人物が、考案したと言われています。伏義は伝説上中国古代王朝の初代皇帝で「封神演義」にも登場します。

この伏義が仰いでは天の運行を観測し、伏しては地のありようを見定め、天地自然の法則を悟り、人事百般の理を解き明かし、人の世の役に立つように8つの卦を作ったのが始まりとされています。

その後、周の文王が8つの卦を重ねて64の卦を生み出し、その息子の周公がそれぞれの卦に言葉を付けました。

また孔子とその弟子が卦に解説を付け加えることにより、今の形の「易経」が完成しました。

 

八卦
 

「当たるも八卦、当たらぬも八卦」と言われますように、易占いでは八卦を知ることが重要になってきます。

 

八卦とは「乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤」の八つの要素のことを指し、森羅万象、全てのことがこの八つの要素の組み合わせで成り立っています。

それぞれ次のような意味があります。

乾→天・健・剛・西北・十二支(戌・亥)
兌→沢・悦・和・西・十二支(酉)
離→火・麗・知・南・十二支(午)
震→雷・動・進・東・十二支(卯)
巽→風・入・迷・東南・十二支(辰・巳)
坎→水・陥・労・北・十二支(子)
艮→山・止・固・東北・十二支(丑・寅)
坤→地・順・柔・西南・十二支(未・申)

乾(いぬい)とか巽(たつみ)・艮(うしとら)といった読み方も、八卦に対応した十二支からきています。

人間もまた万物とともに8つの構成物からできていることから、8つの卦の相互作用を知れば、人の生死、運勢、どうすればよりよい生活ができるようになるか等を知ることができるのです。  

 

陰陽
 

八卦は陰と陽を3つ重ねた形で表します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このように、易占いでは陰陽の原理が重要になってきます。

天地であれば天を陽、地を陰とし、明暗、日と月、男女、親と子、表と裏、ことごとく陰陽から成り立っています。

これらのものは陰陽二つに分かれているようで、実はひとつのことを表しています。表があるから裏があり、二つにして一つなのです。陰陽は対立しながらも、お互いを求め合います。男女が求め合うのもこのためです。

易占いでは、陽の気と陰の気が背反や融合合一する動きによって、生命のダイナミズムがあるのだと説きます。

安倍晴明で有名になった「陰陽師」の陰陽もここからきています。
 

大成卦
 

八卦を二つ重ねたものが大成卦です。

 

 

 

 

 

例えば、これは「山天大畜」という卦です。

山の中に天の気が蓄えられているところから「大畜」という名が付いてます。

8卦 X 8卦 = 64卦 の大成卦があり、実際に占うときはこの大成卦を用います。

 

 

卦の中の位
 

大成卦は六つの陰陽から成り立っています。

 

この陰陽の位置のことを「」と言います。

「爻」にも意味があり、実際に占う時には]

どの爻が変化するのかを求めるのが普通です。

 

一爻は卦のはじめで、上爻に行くに従い物事が

熟成してきます。

その人の置かれている地位や、時の経過を観る

時に使います。

また、占って得られた変化する「爻」は陰陽が

逆転し、新たな大成卦を作ります。

このことによって、現状からどのように変化し

ていくのかを占います。

 

占い方
 

易占いでで卦を求める方法はいくつかありますが、代表的な方法を説明します。

 

周易

筮竹(竹の棒)を使い卦を得ます。

梅花心易

時間や方角を用い卦を得ます。

イーチンタロット

易占い専用のカードを用い卦を得ます。

九星掛けの法

気学の九星を用い卦を得ます。

サイコロ占い

八面体のサイコロを用い卦を得ます。

投銭占い(コイン占い)

コインの裏表で卦を得ます。

 

一番スタンダードなのが周易で、筮竹という棒を使った方法です。時代劇にでてくる易者さんが使っているのを見た人も多いでしょう。

筮竹は50本あり一念を込めてこれを天地人の三才に分け、その本数を数える方法です。

この筮竹を使った方法にも種類があり、三回筮竹を分ける略筮、六回筮竹を分ける中筮、十八回筮竹を分ける本筮とあります。

今は明治時代に高島嘉右衛門という日本易学の大家が好んで使った略筮が主流になっています。(ちなみに私は中筮にて鑑定を行っています)

 

占いがナゼ当たるのか
 

何故、易占いは当たるのでしょうか。

これを説明するのにいちばん適しているのが、心理学者のユングが唱えている「共時性」の理論です。

共時性とは、因果関係によらずに物事を結びつける原理で、それは意味のある一致としてあらわれます。

例えば、ある人のことを考えていると、その人から電話がかかってきたというような偶然の一致のことを指します。

何故そのようなことが起こるか、ユングは「この世の中のもの全ては繋がっていて連動しているからだ」と言います。

この繋がりは目に見えるものではなく、普段は意識の底の底に沈んでいます。そして人間だけでなく、動物、植物、鉱物など、この世にあるもの全てが繋がっているのです。

それぞれ関係のない物や出来事が、互いに影響を与えあい、互いに連動して動くものだと言うのが共時性の理論です。

占いが当たるのは、悩み事と占い師が使う道具(易占いなら筮竹・タロット占いならカード)が共時性により、相談者の悩みと連動した結果、現状を映し出し未来を予測するからなのです。

 

 

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