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易経

易経は古い歴史を持つ、中国の古典です。その中には沢山の名言が詰まっています。

「易経」という名前の由来から示唆に富んだ意味があります。

「易」の字の由来は、「日」と「月」が合わさってできたという説と、色々変化をする「トカゲ」の姿から「易」の字ができたとする説があります。

「易」には三つの意味があります。

1・簡易→簡単であること

2・変易→変化すること

3・不易→変わらないこと

これらの意味をまとめて「易経」という名前には

「すべてのものは常に変化し続けるが、変化の中に変わらない法則があり、それをシンプルに表したもの」

という意味が含まれています。

 

 

■ 天行は健、君子以って自強してやまず。
 

天の運行は健全・剛健で永遠に尽きることがありません。 人も同じように自らを鼓舞し、休むことなく自分を向上させつづけるよう努めな ければなりません。

 

■ 霜踏みて堅冰至る
 

霜を踏むようになると、やがて堅い氷が張る時期がやってきます。 はじめはごく小さな出来事であっても、やがてそれは大きく手ごわいものに変化 していくことを忘れてはいけません

 

■ 君子は幾(きざし)を見てやむにしかず
 

周囲を良く洞察し、危険の兆しを見て取ったならば、行くのを止めるほうがよい。

 

■  初筮には告ぐ。再三すれば汚れる
 

誠意を込めた最初の占いには正しく答えが得られるが、二度三度と同じことを占 うと誠意がうすれて、正しい答えは得られません。

 

■  敬慎すれば敗れざるなり
 

たとえ小さな問題であっても、大きな問題と同じように慎重に行動すればスムーズに解決することができます。

 

■  事をなすに始めをはかる
 

何かをはじめるときには、その始めに十分な検討を行ってから行動を起こすようにすれば成功を得ることができます。

 

■  師は出づるに律を以ってす
 

戦いを挑むときには、まず内部のルールを明確にしなければなりません。

 

■  先王もって万国を建て諸侯を親しむ
 

昔の王が国を区画して諸侯を封じ、それぞれと親しくしたように、自分ひとりの力で全てを行うのではなく、家族や親友、部下などに役割を与え、信じて任せることも大切です。

 

 

■ 富その隣とともにす
 

ひとり富を独占することなく、まわりの者にわけあたえることで幸運が得られるのです

 

■  眇(すがめ)にしてよく視るとし、足なえにしてよく履むとす
 

高望みは禁物です。自分にできないことを把握し、無理のない目標をたてましょう

 

■  天地交わりて、万物通ずるなり
 

天と地、陰と陽など、相反するものが気持ちを交流させることで、全てのことがうまくいくようになります。

 

■  君子以って徳を儉(つづまやか)にし難を避く
 

自分の徳や才能を周りに知られないよう控えめな姿勢をとることで、心の狭い人々からの非難を避けることができます

 

■ 人と同じうするに野においてす
 

人に聞かれて都合の悪い話はもともとすべきではありません。たとえ密室で誰かと会うときでも、多くの人がいるのと同じように公明正大に振舞うべきです。

 

■  天に応じて時に行う
 

時勢の流れを察知して、タイミングを逃さない行動をとりましょう。

 

■ 謙は尊くして光り、卑くけれどこゆべからず。
 

身分の高い人はもとより、身分の低い人も謙譲の徳を身に付けておけば、人から侮られることはありません。

■ 天地は順を以って動く。故に日月過たずして四時たがわず。
 

昼から夜への移り変わりや、四季が間違いなく巡ってくという、自然の摂理は順序だてて動くものです。生活においても順序を守ることで安泰が得られます。

 

 

■ 小子にかかわれば、丈夫を失う。
 

自分の中にあるつまらないこだわりに執着しすぎると、大きな目標を失ってしまいます。

 

■ 王侯につかえず。その事を高尚す。
 

周りに志を同じくするものがいなければ、あえて集団に従属せず、独り高い志を目指すべきです。

 

■ 消すること久しからざればなり
 

どんなに成功し高い地位にあっても、地位を失うときはあっという間です。

 

■ 我が生を観て進退す
 

進退を決めるときには、自分の生き様を振り返える必要があります。

 

■ 先王罰を明らかにし法をととのう
 

子供をしかるときは、まず罪と罰をはっきりと示し、明確なルールのもとに行うべきで、感情の高ぶりにとらわれてはいけません。

 

■ 天文を観て以って時変を察し、人文を観て以って天下を化成す
 

時の変化を知るには世の出来事に対する深い洞察力が必要です。また、心を育てるためには、人間に対する深い洞察力が必要です。

 

■ 君子の消息盛虚を尊ぶは天の行なればなり
 

栄枯盛衰は、自然の姿です。私たちはここから教訓を学ばなければなりません。

 

■ 中行にして、独り復る
 

過ちに気づいたときには、道の半ばであっても引き返す勇気が必要です。

 

 

 

 

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